花粉症

スギ、ヒノキ、ブタクサ、ヨモギなど花粉症(アレルギー性鼻炎)の原因と言われている8種類の植物。

種類によって飛散時期が異なり、発症する植物によってつらい時期は違いますが、花粉の飛んでいない時期はありません。

8種類の花粉の飛散時期は、「春」ならスギ、ひのき「夏」ならシラカンバ、イネ「秋」はブタクサ、ヨモギ、カナムグラ「冬」はスギとなっています。全体的にみて冬の飛散量は少なく、一般的に春や秋が花粉症シーズンと言われています。

全国の山林では、戦後に建材としての使用や治水を目的にスギの木の植林が行われましたが、価格の安い木材の輸入が盛んになるにつれ、スギ樹木林の手入れがおろそかになり、1960年代後半から花粉生産量の多い樹齢30年以上のスギ林の面積が広くなり、1970年代に入り花粉症の患者数が急増しました。

しかし、その植林は北海道や沖縄では行われなかったため、影響を影響を受けずにすんでいると言われています。

また、北海道のスギ花粉の飛散期間は本州よりも短いこともあり、スギ花粉症の患者数は日本一少ないです。しかし、通年性のアレルギー性鼻炎患者数は日本一多いと言われています。寒冷地ならではの気密性の高い家屋や、寒さによる換気の少なさが患者数を増やしている要因かもしれません。また、北海道にはシラカンバが原因という特有のアレルギー性鼻炎もあります。