肩こりや四十肩に五十肩、猫背や背部痛に頭痛などの悩みを抱える方は多いと思います。実はこのほとんどの原因が肩甲骨周辺の筋肉にあると言われています。

肩甲骨は、逆三角形の形をした手のひらサイズの平たい骨で、背中の上の方に左右対称に位置しています。しかし少々特殊な骨で肩関節の土台とも呼べる役割があるのですが、実は宙ぶらりんな骨なのです!!

骨同士では首の付け根前から伸びている鎖骨としか接しておらず、それ以外は肋骨にも背骨にも直接触れることなくフワフワしています。そんなフワフワした肩甲骨周辺に存在する筋肉、その数なんと17種類!?さらに、筋肉や靭帯といった組織を介して腕や鎖骨などと連結しているため、肩の運動に非常に重要な働きをしています。

例えば、腕を上げるときは必ず肩甲骨が回旋します。そのため、肩甲骨の動きを止めてしまうと、腕を十分に上げることができません。肩や首のこり、痛みといった症状に、肩甲骨ならびに肩甲骨周辺の筋肉の働きが深く関わっています。

何気なく皆さんが腕や肩を動かしているとき、17種類の筋肉が伸びたり縮んだりしてるんです。このうちの一つでも痛めてしまうと、最初に話した症状に繋がってきてしまいます。

浮ついた骨ですが実は重要な骨なんです。