身長とホルモン

両親の背が低いと、子どもの背も低くなるのではないかと考える人もいます。しかし両親の身長が子どもの身長に与える影響は25パーセント程度にすぎません。身長は、成長ホルモンと女性ホルモンのはたらきによって決まります。

成長ホルモンは、骨の細胞を分裂させることによって骨を伸ばしたり、筋肉をつくりやすくします。一方で女性ホルモンは、成長ホルモンの分泌を促したり、ストップさせたりします。

女性ホルモンの多い女の子は男の子に比べて、早いうちから身長が伸び始めますが、成長ホルモンの分泌が止まるのも早いです。

男の子は女の子に比べて成長ホルモンの分泌されている期間が長いので、女の子よりも身長が高くなりやすいといった具合に、成長ホルモンが分泌されている期間が身長を決めています。

ちなみに成長ホルモンは深く眠っているときにたくさん分泌されるため、夜更かしばかりして睡眠時間が少ないと身長が伸びにくくなります。

子供には「よく遊んで、よく食べて、よく寝る」ことが大切だと言われていますが、適度な運動によって美味しく食事ができ、ぐっすり眠ることができます。1日3回バランスよくきちんと食事をとることで成長に必要な栄養を摂取できます。そして質の良い睡眠をとることで成長ホルモンの分泌をよくします。

子供の成長は、乳児期から思春期にかけて急激な伸びを示します。この期間はとくに「よく遊んで、よく食べて、よく寝る」ことが最も大切です。まさに子供のお仕事ですね!