お茶漬けの発明

時の移ろいは本当に早いもので、この間立夏を迎えたばかりですが、その末候の「たけのこしょうず」という時季にさしかかっています。今頃は、孟宗竹(モウソウチク) は盛りを過ぎ、淡竹(ハチク)や真竹(マダケ)、根曲がり竹が旬ですね。
街や野山にも平安の昔から私たちが親しんできた色とりどりのツツジも見ごろを迎えています。

さて茶摘が終わったばかりですが、煎茶の製法を発明し、日本のお茶文化に多大な功績を残した永谷宗円の話を紹介しましょう。
昨日5/17は宗円の命日にちなんで「お茶漬の日」に制定されています。宗円の子孫がお茶漬の素で知られる「永谷園」も創業したことも有名です。ご飯の上に梅干しや佃煮、ワサビをのせ、煎茶と注ぎ、大葉や海苔をパラリ。
もともと日本にはご飯にお湯をかけていただく、「湯漬け」がありましたが、煎茶が江戸時代に発明され、お茶が庶民にも広まったことで「お茶漬け」が」誕生したと言われています。江戸の町にはお茶漬屋が並び、人気店を紹介する番付が発行されていたほどで、せっかちな江戸っ子にはうってつけのファーストフードだったそうです。

また「お茶漬け」は「養生食」としての側面を持っています。
かけはし当院では、肩腰などお身体の痛みだけでなく内臓の疲れにも注目しています。お茶漬けには、実はこんな健康のヒントが隠されています。

  • 自律神経を整える「温活」
    冷たい飲み物が増える時期ですが、温かいお茶漬けで内臓を内側から温めることは、自律神経を整え、血流を促進するのに役立ちます。
  • 「梅干し」で疲労回復
    お茶漬けの定番、梅干しに含まれるクエン酸は、筋肉の疲労物質(乳酸)の代謝を助けてくれます。肩こりや腰痛が抜けにくい時こそ、積極的に摂りたい食材です。
  • 胃腸に優しいエネルギー補給
    「五月病」とも言われるように、精神的な疲れが胃腸にくることも多い季節。サラサラといただけるお茶漬けは、消化管への負担を減らしつつ、脳のエネルギー源となる糖質を効率よく補給できます。

江戸の町にお茶漬け屋の番付があったように、人々に愛されてきた一杯。そこに、ワサビ(殺菌・食欲増進)や大葉(リラックス効果)を添える先人の知恵には、現代のセルフケアにも通じるものがあります。

健やかな初夏を過ごすためにも「最近、疲れが取れにくいな」と感じたら、食事のひと工夫と合わせて、ぜひ当院へお身体のメンテナンスにお越しください。硬くなった筋肉をほぐし、旬の食材のようにしなやかな身体作りをお手伝いいたします。

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