まさに「灼熱の」形容がぴったりの大暑盛夏が過ぎてようやく秋を迎えています。
はるか昔の平安時代にはじまり、鎌倉時代では盛んに行われた「流鏑馬」は江戸時代になると武運だけでなく天下泰平を願う神事と結びつき、今でも各地で奉納されています。
毎年9月には、鎌倉市の鶴岡八幡宮の例大祭をはじめ東京明治神宮、隅田公園、滋賀の近江神官、京都の下鴨神社、三重の多度大社など全国で行われます。
実際に目の前で流鏑馬を見ると駆け抜ける馬のスピードや足音、息づかい、弓で射られた的の割れる音などどれもすごい迫力です。弓が放たれる音や的を割る音は「魔をはらう」とされています。

さて秋といえば、奈良時代の歌人 山上憶良の和歌に由来する「秋の七草」も有名です。
「・秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七草の花
・萩の花 尾花 葛花 なでしこが花 女郎花 また 藤袴 朝貌が花」
尾花はススキ、朝貌はキキョウのことです。
覚え方は「オ ス キ ナ フ ク ハ」と唱えます。
ミ ス キ デ ジ ズ ギ
ナ キ ョ シ バ
エ ウ コ カ
シ マ
それでは、あなたの「お好きな服は?」と優しく唱えながら、過ごしやすい秋の到来を心から祈りましょう。